つい1週間前までは、口癖のように「暑い、暑い」と言っていたのに、いつの間にか秋がそこまでやってきました。
急に夜風が気持ちよく、「秋だなー」と感じます。
そういえば、大阪にいた頃も、福岡にいた頃も秋を感じる日々はとても短かったように思えます。
東京は冬の日暮れが早く、夏の朝はとても早い。
朝と寒さが苦手な私にとってはとても過酷な環境です(笑)
当たり前ですが、関西や九州よりも東に住んでいて、そして日本は広いんだなーとこの歳になってしみじみ実感してしまいます。
そんな季節の移り変わりや自然のめぐみを誰かと語り合う日々が来るなんて思いもしませんでした。
昔は(随分と前のことです。小中学生くらい)こんなことを話すと友達は皆つまらなそうな顔をしました。
アイドルやドラマ、音楽やファッションに夢中で、そんなことはどうでもいいよとばかりに。
なので、当時の私はあまり喋らない子になりました。
その代わり、皆の顔色を窺いながらその場をやり過ごすことを覚え、周りに合わせるようになっていったのです。
とはいえ、心がいい感じるものは湧き上がるものなので、なくすことはできない訳ですが。
極力抑え見ないふりをして、今に至ります。
(ただ、根底に流れるものは変えられないので、その後の人生は結局その想いに操られ送るのですが、この話はまた今度)
白露とは、陽と陰が入れ替わる時期だそうです。
陽とは「陽気」でつまり“暑さ”のこと。陰とは「陰気」でつまり“寒さ”のこと。
それが入れ替わることで、気温が下がり朝露ができ、その露が白く輝く光のように見える時期らしいです。
何かが入れ替わって、その時わずかに輝くもの。
白露の意味を知った時、ふと子供の頃を思い出したのです。
あの頃はわずかに輝くものがとても美しいと感じたのに、その感情に蓋をしてしまったのだと。
白露は陽が陰に変わる時期ですが、この先、陰が陽になり暖かく春の喜びを感じる節気がまたやってきます。その時のわずかな変化を感じれるように日々、自分の心と向き合っていきたいものです。
スタッフ うがじん