夏の兆しが見える頃、と言われますが、今年は4月から初夏のような陽気になったかと思うと、夜間に肌寒い日があったり、気温の上下が激しく、次々に花は咲いて、季節が早回しになっているよう。
それでも立夏のころには夜間の温度も安定して15℃を超えてくるので、ハウスは暖房を消し、管理が夏モードに変わります。
夏へのバトン
緑多めの景色
ハウス内の植物は柔らかな春の花を見送って、太陽に負けないサンフィニティ（ひまわり）、エキナセアなど夏を彩る植物が逞しく成長し、アスパラ、シダ類、など緑の絨毯に変わってきました。
薫風の夢
先日、不思議な夢をみました。
電気をつけっぱなしにうつらうつらしている時、誰かの声がして「私が木を植えた」と聞こえてきました。ちょうど今くらいの季節。汗をかきながら、数人の人と街道の樹木を植えています。
何十年か、何百年か先、この木陰でほっと一息つく様子を想像しながら、どうやら私は木を植えた職人の一人のようでした。葉が肥料となり豊かな土地になること、木陰で一息つけること、大きな樹木に育つことを願って未来の誰かに話しかけるように植えていました。
夢から覚めると、なぜだか涙が溢れて止まりません。不思議な体験で生まれ変わりなど知る由もありませんが、私はずいぶん昔に植えた樹木の様子が見たくてこの農園に来たように感じました。
そして、その木がそこにただただ存在することが嬉しくて涙を流しているような気がしました。
もしかしたら、農園で出会った方は幾世の昔にご縁がありまた、今ここで再会を約束した人のような不思議な感覚も現れました。
立夏の日、緑陰の中で大きなケヤキを見上げ樹木を植えた人のことを思いました。
未来へのバトン
私事ですが、実家のサポートをするため、農園を離れることになりました。
そんなことで感傷的な夢など見るのでしょう。
ここは、大きな樹木が木陰を作り、果樹があり、季節ごと美しい花が咲く桃源郷のようなところです。
この環境にずいぶん助けられ、励まされ、夢のような時間を過ごさせていただきました。
離れ難い気持ちを空に投げて、頼もしいスタッフにバトンを渡せる幸せを実感しています。
ここで出会えた全ての方へ感謝を込めて！！
どのくらい先になるのか、数十年、数百年先、生まれ変わった時、またこの土地を探して訪れるような気がします。ケヤキの木はまだあるだろうか？タネニハに植えたメタセコイアや麦畑はどんな風景になってるでしょう？ 変わらないことにも、変わることにも期待をせずに、美しく守られますように願っております。
…っていうか来年カフェなどできたらお茶しに参ります！
皆さま大変お世話になりました。心からの感謝を込めて。
ブログを読んでくださってありがとうございます。
そして引き続き、秋田緑花農園をよろしくお願いいたします。
スタッフいわなみでした！
