2023-02-13

『いつか』の場所に想いをはせながら

こんにちは。生産スタッフの植嶋です。今回は農園の花苗ラベルには書かれることのない生産スタッフの個人的な思いなど書いてみたいと思います。少しお付き合いください😊。農園には大まかに3種類のハウスがあり、私の担当は「カゲのハウス」。いわば露地栽培のような環境であまり外気温と差をつけないで花苗を育てています。なのでここには短期間で出荷を迎える花苗が多い他のハウスより、長く「住んでいる」親株たちが多くいます。その中には主役の花にはなれなくても農園主が一目惚れして地味に増やしている花たちも。その中で私のお気に入り『屋久島スミレ』と『台湾梅花カラマツ』です。個人的に私は地名の付いた花苗がとても好きです。日々花の世話をしながら「この花たちはどんな場所から長い旅をして、日本のこの農園までたどり着いたのだろうか?」と想像してはワクワクします。

小さな小さな屋久島スミレ♡

屋久島スミレは屋久島や琉球地域の山地の湿地や渓流の岩上に生える多年草です。草丈10㎝くらいの小さなかわいいすみれです。湿り気のある場所を好み乾燥に弱いわりに高温多湿は苦手、通年日当たりの良い場所で育てますが、風通しの良い日陰での夏越しが大事です。かげのハウスはシダ類もたくさん育てますので、夏場は遮光ゾーンを作ります。屋久島スミレも含めて季節ごとに花苗たちが気持ちよく過ごしてもらえるようにあちこち移動させるのも生産スタッフの大事な仕事です。農園では基本の用土は二種類。屋久島スミレは排水性の高い土が好きなので、基本用土にどの程度アレンジを加えるかも頭を使うところです。

小さな花なのに、この華やかさ♡台湾梅花カラマツ

台湾梅花カラマツは名前の通り台湾に自生するカラマツソウの仲間です。キンポウゲ科なので可憐なのもうなずけるところ。低い山の林の中に生える多年草です。草丈は10㎝~30㎝、色は白や赤がかかったものがあります。屋久島スミレと同じく基本は日当たりの良いところが好きですが、夏はやはり風通しの良い半日影がベストです。私はかかわったばかりなので育て方の勉強もこれから、楽しみです。

二種類とも何年も前から農園にいる花苗で、何回かごく少量出荷にも成功していますが、毎年ではなく安定していません。今後はぜひともこの可愛い花苗も毎年皆様のお手元に届くようになったらいいなぁと、そしていつか、機会があればこの二つの花の故郷にも行ってみたいなぁと想いをはせながら、私の夢はどこまでも膨らんでゆくのです😊

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