2023-01-20

『ラナンキュラス・ラックス物語』〜現在〜

1月も半ばとなった今日、ひさしぶりに風のハウスをのぞくと
艶のある花びらや蕾をつけたスラっとした立ち姿に惹きつけられました。

ーー(はんちゃん)秋田さん、今年のラックスもきれいに仕上がっていますね

秋田(以下省略)
「そうだね。今日のラックスは、特に勢いがいいね。」

ーー(はんちゃん)私、華もみじさんのブログで、秋田さんとのラックスとの出会いを知りました。

「ちょうど、前回のラックス物語が書かれた頃は、僕がラックスの生産を始めた頃。
その頃から華もみじさんと協力し合うようになって、色々変わってきたんだよね。」

青々とした葉っぱ。力強さを感じます。

ここ数年で起きた変化

ーー(はんちゃん)前回の物語から、どんな変化があったんですか?

「まずは購入してくれるお客様かな。
ラックスを生産し始めた頃は、寄せ植えされる方ももちろんいたんだけれど、お庭を作るガーデナーさんも多くいたんだよね。
今は、だんだん寄せ植えの先生、お花屋さんが多くなってきている。
だから、どちらかというと寄せ植えにしやすい品種、仕立て方ができないかな?と考え始めているんだ。」

蕾もちらほらと。

ーー(はんちゃん)他にもありますか?

「もう一つの大きな変化は出荷時期。
最初は、3月に入ってからの出荷だったんだけれど、ハウスを見てもらった通り、1月下旬には出荷可能になっているんだよ。実は、以前と苗が変わったんだ。

今まではプラグ苗という小さな苗。
少し難しい話になってしまうけれど、成長点培養をして増やした小さな苗を買わせていただいていたんだ。
そこを、綾園芸さんに相談して、今は球根を冷蔵して早く咲かせる状態にした苗を購入させてもらえるようになって。
その分1ヶ月半くらい早く出荷できるようになったんだよ。」

ーー(はんちゃん)(リストを見せながら)今年はこういう種類を仕入れされているんですね。

「今年生産している品種は、生産スタッフが選んでいるんだ。
品種によってかなり個性があって、大きくなるものや少し繊細な品種も。
お客様の反応や意見を参考に、多くの品種の中から生産する品種を絞って決めているんだよ。」

この美しい花を長く楽しんでほしい

ーー(はんちゃん)どうして早く出荷するようになったんですか?

「やっぱり、お客様から「早く欲しい」というお声があったからかな。
3月の出荷だと、お花はちょうど見頃なんだけれど、暖かくなって早くお花が終わってしまうんだ。
ラナンキュラスは春に花が咲いて暖かくなってくる5月頃には、葉っぱが黄色くなって休眠してしまうんだよ。」

ーー(はんちゃん)そうなんですね。お客様からの声から早く出荷できるように変えていったんですね。

「お客様のご要望に応えたい。そんな想いが色々と試行錯誤させるんだよね。
そうそう。他にも生産を続けてきてわかったことがあって。
温度を調節して株のボリュームをコントロールできるようになったんだ。

他の植物は、暖かくなるとぐんぐん成長して株が大きくなるものが多いのだけど、どうもラナンキュラスは温度が低いとよく育って、温度が高いと花を早く咲かせるようなんだ。
それは、先ほども言ったように、暖かくなると花をつけて休眠してしまう性質があるからなんだ。
だから、株を育てるためには、低い温度で育てる必要があるんだよね。
こうやって、少し温度をコントロールすることで、寄せ植えに使いやすい株に仕立てることも可能になったんだ。」

秋田緑花農園で行っている工夫

ーー(はんちゃん)そうなんですね。今農園ではどんな工夫をしてるのか、聞いても良いのでしょうか?

「もちろんだよ。
今農園で目指しているのは、1月末頃の出荷苗は、株にボリュームのある、ひと鉢で飾ってもお客様が満足できるようなものを目指している。
2月後半以降の出荷は、寄せ植えに使いやすいような苗を意識して作っているんだ。」

ーー(はんちゃん)同じラックスでも、時期によって目指すイメージの株が違うんですね。

「ポットサイズは一緒なんだ。
寄せ植えに使いやすいものは、他のお花とのバランスもとりやすい3分の2~半分くらいに株のボリュームを抑えたものを目指している。
こんなふうに、生産者も自分が作るものが「どんな風に使ってもらえるか」をイメージして作ることって大切だと思うんだ。
これも、仕入れさせてもらえる苗が変わったから、できるようになったんだけどね。」

綾園芸さんとの交流

ーー(はんちゃん)お話しを聞いていると、綾園芸さんとの交流も深まっているようですね。

「そう、農園に来ていただいたこともあるんだよ。
以前のラックス物語で話したけれど、ぜひ苗を分けてほしいと連絡をとった時に、僕の育種の師匠が関わっていたということがわかって。なんだかご縁を感じるよね。
ラックスも、草野さんが発想の転換をして広い視点で考えたからこそ誕生したそうなんだよ。」

そんなお話しを聞くと、自分ができることの思い込みの枠を作っているのは
もしかしたら自分自身かもしれない。

お花の話を伺っていたはずなのに、思いがけず幅広い話が聞けて、
なんだか日頃の悩みまで解決してしまったような、そんなスッキリと晴々しい気持ちになってしまいます。

ご存じの通り、ラックスの素敵な名前は、ギリシャ神話の神々からつけているとのこと。
それも、草野さんがギリシャ神話や日本の神話がお好きだったからだとか。
毎年ご自宅に迎えるラックスの名前の由来の神話を読んで思いを馳せるのも、ひとつの楽しみかもしれませんね。

今年も、まもなくラナンキュラスラックスの出荷を迎えます。

秋田さんが夢見た、毎年庭先で風に揺れるラックス。
今はガーデンのみならず、寄せ植えとしても、多くのお客様のお家の玄関先やマンションのベランダを彩ってくれることでしょう。

今年も多くのお客様に楽しんでいただけますように。

(はんちゃん)

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