秋になっても夏の暑さが長く続き、天候に振り回された一年でした。
今年は、霜で縁取られた宝石のような葉ボタンを見ることなく迎えた師走。寒さにあたり、葉ボタンの色もやっと鮮やかになってきました。
大雪を過ぎても、暖いかと思えば急に寒くなりと、気温のアップダウンに振り回されましたが、いよいよ本格的に寒くなってきましたね。
12月22日、今日は冬至。
「冬至」昼間が一年で一番短い日。
夕方暗くなってきたなと思うと、ほんとうに、あっという間に日が暮れる…。容赦なしという感じで(笑)、日暮れとともに作業終了っ!!
冬至以降は日が伸び、光が増していく。寒さは厳しくなっても光が植物を育ててくれるとき、春への準備が密かに。
お土産にもらった文旦から、会長が育てた文旦の木。この季節、見るだけで元気になる。
農園には、それぞれにふさわしいところにいろいろな植物が植えられて四季折々に目や心を楽しませ、和ませてくれている。
大切に守り、育てられてきた草木たち。
バトンは渡されて!
11月、会長との長いお別れ、さみしいと思う…。ただ、ハウスの周り、樹木,畑、農園のあちらこちらで、会長の存在を感じる。よく草取りをされていた街路の植栽を見ても。
ハウスで働くスタッフに声をかけたり(必ず「ありがとう」と言ってくださった)、草取りをしていたりと…今も変わらずいらっしゃるように思う。
(やはり旅に出ていらっしゃるのじゃないか、きっとそうだ!)
会長は預かった土地だからと土を大切にして、100年先の未来、子どもたちに手渡していきたいと、
除草剤を撒かずに,時期を見ては草刈り・草取りをして
欅などが落とす葉を集めては腐葉土にして、畑に入れる。
畑にプラスチックなどが混ざらないように注意深く、守られていた。
食料自給率100%をめざしてと、畑には立て札を立てていた。
そして、社長にバトンを渡して!
草の精と農園の妖精
今年前半の朝ドラは、植物学者・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」。(牧野博士は晩年、農園からほど遠からぬ、練馬区の大泉学園に住んでいた。)
牧野博士の言葉に
『私は…草の精かもしれんと自分で自分を疑います。』というのがある。
私は会長は農園の精、妖精?と思う。そこここにその魂、心が宿っている。
さて、農園の年の瀬は、
春に向けて風のハウスは、ラナンキュラス,ラックスが多くを占めるようになりました。
アネモネ、ラベンダー、デージー、プリムラ、ガーベラ、レウィシアなどだいぶ大きくなった花苗たち。
スイセン・タリア、ムスカリ3種、クロッカスなどの球根類。
最近、挿し木や種まきしたばかりのイチゴ、ゼラニウムなどなど。
上部が枯れひっそりしているものも春に備えている。
春に向けて、多様な植物たちとの年越し
冬至に南瓜(なんきん・カボチャ)を食べて,風邪をひかず元気に過ごせるように願います。
かぼちゃに限らず、「ん」のつく食べ物は体にいいし、幸運に恵まれるという。「うん(運)」だから…。かぼちゃがなかったら、銀杏,人参、金柑、れんこん、寒天,うどん…「ん」のつくものを食べてもいいそうですよ。プリンでもいいか!笑…できれば「旬のもの」を。
今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。
スタッフたごく