農たより（白露の季節）

だんだん朝夕の気温差が大きくなり草花に朝露が宿る季節、「白露」を迎えました。
・・とは言っても、まだまだ暑いですね笑
「暑さ寒さは彼岸まで」と昔から言われる通り、本格的に季節が変わるのは、もう少しだけおあずけなのかもしれません。

農園では、ちょうど秋のお花たちが最盛期。
次々とお客様の元へ出荷されていきます。
つい先日まで蕾だったお花が、一斉に花開く様子は圧巻です。

そして、私はみんなが忙しそうにしている様子を見ると、とつい顔がほころんでしまいます。
小さな種な苗からコツコツ育てる苗は、どれも大切な我が子。

そんなお花たちの旅立ちは、生産者にとって忙しくも嬉しい瞬間です。
その日を迎えたみんなの姿は、とても頼もしく、そして眩しく感じます。

そう！ずっとこの姿が見たかったんです！

白露を迎えてすぐの9月9日は、重陽の節句。
実は、江戸時代から五節句と呼ばれる日があるのを知っていますか？
その中のひとつ、重陽の節句は、最も陽の気が高まる日とされています。
一方で、陽の気が強すぎると悪いことに転じやすいという考え方もあり、お祓いの意味もあり大切にされてきたようです。

その時に使われるのが、この時期旬の菊の花。
菊酒を飲み、菊湯に浸かって、不老長寿を願ったとか。

実は秋に元気に咲くお花には、菊の仲間が多いんです。
例えば、コスモス、ダリア、フジバカマ。
もちろん、秋田緑花農園で人気のスプレーマムもですね！

日が短くなる頃に咲く、いわゆる短日植物と呼ばれるお花たちは、これから元気に咲く頃ですよ。
ぜひ、秋のお花いっぱいのブリコラージュフラワーを楽しんでくださいね。

（秋田緑花農園スタッフ　はんちゃん）