2023-07-14

農たより(小暑の季節)

暑気に入り梅雨が明ける頃と言われる「小暑」を迎えました。
今年も梅雨明けが近づいていることを思うと、暦ってやはり自然のサイクルにそって考えられているんだなぁと思います。

夏の風物詩のセミが鳴き出した農園の一角には、土の山があります。
今は、コキアの親株さんがすくすく育つお山ですが、本来はどうしても出てしまう、寄せ植えを作る際に落とす土や販売に至らず廃棄する苗の土の山。
余分な農薬やゴミを取り除いて、改めて植物が元気に育っていける土にしようとしています。

よく見ると、何年たってもプラスチックのラベルはひっそり埋もれていました。
生き生きと育つ植物と古びたプラスチックが共存している様子は、なんだか違和感を感じる光景です。

最近、「エコ」と調べると、
生態学・自然環境を意味する「エコロジー」の略とか、
経済を意味する「エコノミー」という意味もあるとか。

エシカルと調べると、「倫理的な」「道徳的な」とか。
色々横文字がいっぱいの難しい言葉が出てきます。

私は専門家じゃないので難しいことはわかりませんが、人も自然も、無理をしてバランスが崩れた時に、問題が出てくることが多いような気がします。
自分のことだけ考えてると、あっという間に色々問題が複雑に絡み合ってくるような。
だから、人も自然も、ちょうど良いバランスの関係を保つためにも、自分のことだけじゃなくて相手のことを考えた行動することって大事なんですね。

だって、私たちみんな、地球に住む仲間ですもん!
「借りたものを返す」
「相手に何かしてもらったら感謝する」
けっこう、みんな当たり前にやってることだったりします。

だから、私たちが自然の贈り物である土をきれいにして、また植物が育っていける土にして自然に返すのは、やっぱり自然なことなんだと思います。

そういえば、日本には「お互い様」という言葉があります。
「困った時はお互い様〜」など、迷惑をかけてしまったことに恩を売ることなく相手を思いやる、お互い尊重し合うちょっと粋な言葉。

きっと自然はあたたかいから、もし喋れたら、
「土汚しちゃった?水くさいな〜人間たち。そんなこともあるさ。お互い様だよ。」
と言われちゃいそうですね。

(秋田緑花農園スタッフ はんちゃん)

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