こんにちは。スタッフのまりです。
今年は例年より早い梅雨明け、6月の終わりから7月頭にかけてうだるような猛暑日が続きましたね。皆さん体調はいかがでしょうか。
暑くて辛かったのは私たち人間だけではないようで…
あんまり暑いと、私たちも日中は頭から水を被りたくなります!
少し涼しくなった7月のある日。
同期のさんちゃんと農園を歩いていると、目の前を横切ったのは金色のトンボ!
(調べると真っ赤なショウジョウトンボが羽化したばかりは金色だそう。)
なんだか構って欲しそうに私たちの周りをくるくると飛んでいました。
急な真夏日から突然涼しくなったから、もしかしたらもう夏が来て終わったものと勘違いして羽化しちゃったのかもしれないね、と話していました。
仲間より早く羽化してしまって、ひとりぼっちにならないといいなぁ。頑張ってよ〜
(ちなみにトンボは蜻蛉と書き、日本の古語だと「秋津 あきつ・あきづ」と呼ばれ、その名で古事記や日本書紀にも出てくるそう。)
農園で過ごしていると、人と人、人と自然、人と他の生き物、種を超えて全部「繋がっている」感覚が心の中にどんどん溢れて来ます。
森羅万象というのでしょうか。言葉にすると荘厳ですが、鈍くなっていた感覚が研ぎ澄まされてくるような感じです。
ここに来てまだ2ヵ月、なのにどうしてこんなにと自分でも不思議な位、農園を大切に想う気持ちがあります。
それはきっと途方も無く長い歳月、自然と共に生き、ここを大切に守ってこられた方々の想いが農園中に宿っているからだと思います。
仕事の手を止めて、お天気雨の降る中皆で虹を見上げました。
まりちゃーん!虹出たよ!と、事務所で仕事していた私に電話して教えてくれたのは優しい岩波さん。私も一度はひとりで駆け出したものの、あわてて事務所に皆を呼びに戻り、通りかかった人もむりやり!?捕まえて。
綺麗な景色を見た時の「誰かに教えてあげたい」と思う気持ちって尊いなぁ〜と思います。
農園に来た頃毎日聴いていた歌に、
「切り取られる事のない丸い大空の色を 優しいあの子にも教えたい」とあったけど、まさにそんな気持ち。
そういえば農園でも、まるで虹のような光景を目にしました。
それは7月、第一弾のヒューケラの定植の時でした。う~ん、みんな綺麗。
こちらは先月行われた「タネニハ植物お引越しワークショップ」で皆さまが移植してくださったシオン。
暑さの中でもたくましく、新しい芽がぐんぐん伸びてきましたよ!あっとゆうまにハウスの天井に届いてしまいそう。
こちらは出荷していくエキナセア。
水が足りるか、暑くないか、息が出来るか、長旅に出る我が子が心配でたまりません!
心といえば。
7月7日、七夕の農園。笹の枝にキラキラと光る短冊がひとつ…
おやおやと読んでみたら、内容はちょっと秘密にしますが、一人なのに声をあげて大笑いしてしまいました。
こんな可愛い遊び「心」も大切♩
いつも皆が笑顔になる事を考えているまるちゃん、農園のアイドルと呼ばれる由縁ですね。
そっと私も短冊を吊るしておきました。
今年の七夕は珍しく雨も降らず、天の川を渡って織姫と彦星が再会出来た事でしょう。
織姫はベガ、彦星はアルタイル、夏の夜空に必ず目にする夏の大三角形の星。近そうに見えても14.4光年も離れているとか…気が遠くなってしまいます。
農園の理念にならい100年後に同じ星を見上げる未来の子供たちが、健やかで何より笑顔である事を私も心から願います。
そのために今出来ることを、目の前の小さな事からひとつひとつ。「未来に良いものを遺す」ひとりでは出来なくても皆でなら出来ることも沢山ありますね。
長くなってしまいましたが、かの宗教革命家ルターの有名な言葉になぞらえた一言で終わりたいと思います。
「たとえ明日、世の終わりが来ようと、私は今日、花の苗を植える」
生産する喜び。私がこれまでの人生で一度も感じたことのないかけがえのない時間です。こんな気持ちがあると教えて貰えたことに心から有難うを伝えたいです。
まりでした。