立夏の花「ゼラニウム」
清々しい青空に新緑が目にもあざやかな季節がやってきました。
そんな夏の始まりにふさわしい花、「ゼラニウム」。
ゼラニウムは、南アフリカ原産で和名は天竺葵(てんじくあおい)と言います。
江戸時代末期に伝わったと言われていますので、まだ日本の庶民たちは着物の裏地でひっそりおしゃれを楽しむくらい日々の生活は質素に過ごしていた時代。
初めて見た人は、きっと「なんて海外のお花はハイカラで華やかなんだろう!」と思ったかもしれませんね。
花や葉っぱはさまざまな色や形があるため、
大人っぽいシックな雰囲気だったり、パステルカラーのかわいらしい雰囲気だったり。
幅広いイメージの種類があるのも魅力です。
また、長い間お花を楽しませてくれるその力強いエネルギーは、私たちを初夏のような心華やぐ気持ちにさせられます。
そして、今回特別に秋田緑花農園からお届けしている珍しいゼラニウムたち。
サーモンピンクの控えめなお花が清楚な、原種のフルテトルム。
華やかな葉色と八重の薄ピンクの可憐な花が咲く、ひと昔前の昭和頃に生産されていたゴールド。
輸入された頃の原種〜昭和〜現代のゼラニウムは、こんなにもイメージが変わるのですね!
ゼラニウムを通して、その時代を生きる人の生活や思いに思いを馳せるのも素敵!
ぜひ、大切にしていきたいひと鉢です。
<ゼラニウムの育て方>
日当たりがよく風通しよく水捌けの良い場所を好みます。
高温多湿に弱いので、真夏や梅雨の時期など長雨の時は、室内や軒先に入れたり、地植えの場合は切り戻しをするとよいでしょう。
寒さには強くありませんが、凍結や霜に気をつければ地植えでも冬越しができます。鉢植えの場合は、冬場も日差しがある室内で育てると安心です。
初めての方は、鉢植えの方が管理がしやすいのでおすすめですよ。
(秋田緑花農園スタッフ はんちゃん)